口の手術
口の手術
口の手術は口唇の厚さを薄くしたり、形自体を変えたりすることができます。組織を厚くするにはヒアルロン酸や脂肪注入などが検討できますが、薄くしたり、半永久的に形をかえたりするためには手術が必要になります。口元の印象をかえる手術として人中短縮や口角挙上についても口の手術として扱います。
鼻の基部にそって鼻翼内に収まる範囲で皮膚を数mm切除します。皮下組織、筋肉を切除し、縫合を丁寧に行うことで傷をなるべく目立たないように工夫します。ほうれい線の位置まで切開をするとアジア人ではかなり目立ちます。人中短縮での短縮は口の正中が短縮され口角の位置はほとんどあがりませんので、短縮の程度や口角の位置によっては口角挙上を検討する必要があります。腫れは1週間程度、内出血はめだたないことが多いです。過剰な切除後の修正は困難です。
上口唇、下口唇の片方、または両方を薄くするために口唇の乾燥している部分と粘膜部の境で組織を切除します。この部分の切開の傷はほとんどわからなくなることが多いです。口は体内の水分によって影響されやすい部位です。腫れがおちつくまで2から4週間程度かかります。切除しすぎた場合に改善することは困難です。上口唇の形自体をかえたい場合はM字リップ形成を検討します。
上口唇の一部を工夫して切除することでM字の形にすることが可能です。一時的にはヒアルロン酸でも可能ですが、手術では土台として半永久的な効果を得られます。正中の組織が不十分な場合は切除した部分から組織を移植しボリュームを改善させます。
腫れが落ち着くまで2から4週間程度かかります。内出血は目立ちにくいことが多いです。
下がった口角を挙上することができます。口角の皮膚を切開、一部切除し、口角を挙上します。創部は縫合し、術後5日から1週間程度で抜糸します。傷が残りやすい部位ですので、術後のケアがとても大切です。
薬剤に対するアレルギー、1、2週間程度の腫れ、内出血、完成までは6ヶ月程度かかります。感染、血腫、神経障害、左右差、つっぱり感や痛み、凸凹、肥厚性瘢痕が残存することがあります。効果が過剰、不足、思っていた通りではないことなどがリスクとしてあります。
修正のご相談も積極的に行っております。修正を行うことにより傷跡以外の部分にも変化が生じる可能性がありますので、ご相談の上、可能な修正の範囲、リスクについてご提案させていただきます。
傷は口にできる場合は創部の離開をふせぐために柔らかい食事にする必要があります。また口角挙上の後は傷の安静のためにも大きく口をあけないことをおすすめしています。できれば3ヶ月から半年程度は術後のケアができることが理想です。