脂肪吸引の方法はたくさんの方法があるのはご存知かと思います。

痰を吸引するような機会にチューブをつないだ古くからある脂肪吸引方法や、注射器を用いた脂肪吸引、ベイザーが有名ですが、超音波を用いた脂肪吸引、当院で使用しているアキーセルなど前後にモーターで動いている脂肪吸引機器などがあります。

アキーセルは調べると豊胸などの脂肪注入に向いているとでてくることがありますが、脂肪採取専用のカニューレがたくさんあることもその向いている理由になります。SuperGシリーズというカニューレのシリーズを使用すると目的とする脂肪のサイズに応じた脂肪を採取することが可能です。豊胸のための脂肪と額や目の下などへの脂肪は異なるサイズの脂肪を使用します。

アキーセルを使用すること、それがすなわち凸凹しない脂肪吸引ではありません。SuperGシリーズは穴がたくさん空いており、点ではなく、線で脂肪が吸引されますので、場合によっては線状の凸凹を残すリスクさえあります。

凸凹しない脂肪吸引のために当院ではSAFE liposuctionというテクニックを用いています。このテクニックのキーとなるのがSとFEで使用する先端が膨らんだ形状のカニューレになります。BasketカニューレまたはExploded tipカニューレと呼びます。脂肪吸引を３つのステップにわけて行います。アキーセルを用いたSAFE liposuctionではベイザーように熱を伴いません。ベイザーはやけどのリスクが常にあります。皮膚の裏側からの火傷です。熱を伴わずに吸引のむらをなくすテクニックでは火傷をするリスクが０です。

脂肪吸引は術者も気がつくことができない吸引のむらがありますので、それをしっかりとむらをなくすステップを入れることで凸凹しない吸引が可能となります。理論的にも実践してみても最も安全かつ効果的な脂肪吸引なのではないかと思います。

アキーセルを用いたSAFE liposuctionは2023年に論文を投稿し、その後も学会での発表を重ねております。

当院は東京の新宿にありますが、北海道から沖縄の患者さんまでいらっしゃいます。修正の手術も同様の理論で行います。理論的にはかなり複雑なのですが、よりわかりやすく説明いたします。痛みも少ない脂肪吸引ですので、脂肪吸引のダウンタイムが心配な方もぜひご相談していただければと思います。